十和田には魅力的な観光スポットがたくさん！

十和田市の観光の魅力は、豊かな自然と現代アートの融合にあります。国立公園に指定された十和田湖と奥入瀬渓流は、四季折々の絶景を楽しめる人気スポットです。特に奥入瀬渓流は、約14kmにわたる渓流沿いの遊歩道で、清流や滝、苔むした岩など自然が織りなす美しさを堪能できます。
一方で、市街地には十和田市現代美術館があり、自然と調和するアート作品が点在しています14。また、地元の食材を使った郷土料理や農産物直売所など、食の魅力も十和田観光の大きな要素となっています15。自然、アート、食文化が調和した十和田市は、多様な体験ができる魅力的な観光地といえるでしょう。

十和田のおすすめ人気観光スポット6選

湖上から絶景パノラマを堪能「十和田湖遊覧船」

十和田湖遊覧船は、青森県と秋田県にまたがる神秘的な二重カルデラ湖「十和田湖」を巡る約50分の船旅です。この湖は、四季折々の自然美が広がり、湖上からは陸上では見られない壮大な景色を楽しむことができます。特に、高さ220メートルの大岩壁「千丈幕」や、御倉半島と中山半島に囲まれた深い碧色の湖面は圧巻。手つかずの自然が残る十和田八幡平国立公園ならではの景観を満喫できます。
 
運行期間は4月中旬から11月中旬まで（冬季休業）、料金は大人1,400円、小人700円で、グリーン室の利用には追加料金がかかります。遊覧船には一般席のほか、上質な雰囲気のグリーン室や開放的な船上デッキがあり、好みに合わせた楽しみ方が可能です。また、人工物がほとんど見えないため、自然そのものを体感できるのが特徴です。
 
運が良ければ、湖上で野生動物の姿を目にすることも。十和田湖の絶景を、ゆったりとした時間の中で楽しめるこの遊覧船は、自然の美しさを心ゆくまで味わいたい方におすすめのアクティビティです。旅の一日を特別なものにしてくれるこの体験を、ぜひ計画に加えてみてはいかがでしょうか？

光太郎の愛が息づく湖畔のシンボル「乙女の像」

出典；PIXTA

十和田湖畔の御前ヶ浜に立つ「乙女の像」は、彫刻家・詩人の高村光太郎が制作した十和田湖のシンボル的存在です。1953年、十和田国立公園指定15周年を記念して建立されたこのブロンズ像は、光太郎の最後の大作となりました。
高さ2.1メートルの2人の裸婦が左手を合わせて向かい合う姿は、光太郎の最愛の妻・智恵子をモデルにしています23。像に込められた深い愛情と、荘厳な十和田湖の自然が調和し、訪れる人々の心を打ちます。台座には智恵子の故郷である福島産の黒御影石が使用され2、光太郎の妻への想いがさらに強調されています。この像は、光太郎の芸術性と十和田湖の神秘的な美しさが融合した、まさに「愛と平和への想い」を体現する作品といえるでしょう。

水鏡に映る紅葉絶景スポット「蔦沼」

出典；PIXTA

青森県十和田市の奥入瀬エリアに位置する蔦沼は、東北を代表する紅葉スポットとして知られています。標高約460m、八甲田山の麓に広がるこの沼は、周囲をブナの原生林に囲まれ、秋には湖面に映る鮮やかな紅葉が訪れる人々を魅了します。例年、紅葉の見頃は10月中旬から10月下旬で、この時期には多くの観光客が絶景を求めて訪れます。
 
特に早朝の朝焼けに照らされた紅葉は幻想的で、湖面が風のない日には鏡のようになり、森の景色をそのまま映し出す「水鏡」の美しさを楽しむことができます。また、周辺には「蔦七沼」を巡る約2.8kmの遊歩道「沼めぐりの小路」があり、蔦沼だけでなく、静かな森の中で他の沼も散策できるのが魅力です。
 
紅葉シーズンは事前予約制となり、環境保全のための協力金が必要ですが、その分ゆっくりと自然を満喫できる配慮がされています。静けさと美しさが調和した蔦沼の風景は、訪れる人に忘れられない感動を与えてくれるでしょう。ぜひ、蔦沼の秋を体験してみてはいかがでしょうか？

アートと建築が融合する開かれた美術空間「十和田市現代美術館」

出典；PIXTA

十和田市現代美術館は、アートと建築が見事に融合したユニークな美術館です。建築家・西沢立衛氏の設計によるこの施設は、大小さまざまなボックス状の展示室がガラスの廊下で繋がる開放的な構造で、街と一体化するような独特のデザインが特徴です。各展示室は「アートのための家」として設計され、作品ごとに最適化された空間で没入感のある鑑賞体験が楽しめます。
 
美術館内外には、草間彌生や奈良美智など、世界的に著名なアーティストによる38点の恒久設置作品が展示されており、展示室だけでなく階段や屋上といった意外な場所にもアートが点在しています。施設内には地元の味や工芸品を楽しめるカフェ＆ショップ「cube」も併設されており、アート鑑賞後のひとときをゆったりと過ごすことができます。
 
さらに、美術館前に広がる「アート広場」や周辺の街全体が美術館の一部として機能しており、訪れる人々に「街が美術館である」という新しい体験を提供します。この美術館は、十和田市の都市活性化を目指す「Arts Towada」プロジェクトの中核として、地域の文化発展にも大きく貢献しています。アートと街が調和する特別な空間をぜひ体感してみてください。

奥入瀬渓流最大の豪快な水しぶき「銚子大滝」

出典；PIXTA

奥入瀬渓流の本流にかかる唯一の滝、銚子大滝は、高さ約7m、幅約20mの壮大なスケールを誇り、その迫力ある水しぶきと轟音で訪れる人々を圧倒します。この滝は「魚止めの滝」とも呼ばれ、十和田湖への魚の遡上を妨げてきた自然の壁としても知られています。
 
四季折々の表情を見せる銚子大滝は、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の氷瀑と、どの季節に訪れても美しい風景を楽しめるのが魅力です。特に木漏れ日が水しぶきに差し込み、虹が浮かび上がるような幻想的な光景は、写真愛好家にも人気のポイントです。また、滝周辺にはマイナスイオンが豊富に漂い、その癒し効果は心身ともにリフレッシュさせてくれます。
 
アクセスは青森駅から車で約1時間40分、その後徒歩約30分で、遊歩道を通じて滝を間近で観察できます。ただし、足元が濡れやすいため歩きやすい靴を用意しましょう。銚子大滝は奥入瀬渓流の豪快さと繊細さを同時に味わえる特別なスポット。渓流散策の際にはぜひ立ち寄りたい名所です。

三段の滝つぼが織りなす渓流の絶景「雲井の滝」

出典；PIXTA

雲井の滝は、奥入瀬渓流の中流域に位置する高さ約20メートルの三段滝で、その圧倒的なスケールと美しさで多くの観光客を魅了します。滝は豊かな森林に囲まれ、三段に分かれて流れ落ちる様子がダイナミックな光景を作り出しています。水量が豊富なこの滝は、奥入瀬渓流の中でも特に見応えがあるスポットです。
 
滝は国道から約100メートル奥まった場所にあり、遊歩道を歩くと間近で観察できます。四季折々の自然の変化も見どころで、新緑の季節には生き生きとした緑に彩られ、秋には燃えるような紅葉、冬には氷瀑と、訪れるたびに異なる景観が楽しめます。
 
また、滝の豊富な水量により、岩が浸食されて滝が後退しているのも特徴的で、自然の力強さを実感できる場所です。JRバス東北の「雲井の滝」バス停が近く、奥入瀬渓流散策コースの一部としてアクセスも良好です。
 
その迫力ある景観と自然が織りなす調和は、奥入瀬渓流を代表する絶景のひとつ。渓流散策の際にはぜひ立ち寄りたいスポットとしておすすめです。

十和田観光のベストシーズンは？

十和田観光のベストシーズンは春の新緑（5月中旬～6月中旬）と秋の紅葉（10月中旬～下旬）です。春には奥入瀬渓流が若葉に彩られ、木漏れ日が水面に映る幻想的な風景が広がり、特に早朝の散策がおすすめです。一方、秋は奥入瀬渓流や十和田湖周辺が紅葉の絶景スポットとなり、湖面に映る紅葉や渓流と紅葉の織りなす景色が訪れる人々を魅了します。また、夏は避暑地として、冬は雪景色や滝の氷瀑が楽しめるなど、四季折々の美しさが魅力です。ただし、ベストシーズンは混雑するため、早めの予約や平日訪問が推奨されます。自分の好みや目的に合わせて、十和田の豊かな自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

十和田観光のモデルコース

十和田観光は雨の日どうする？

雨の日の十和田観光は、屋内施設での充実した時間や雨ならではの幻想的な景色を楽しむ絶好の機会です。十和田市現代美術館では、雨音を聞きながら草間彌生や奈良美智など世界的アーティストの作品を鑑賞し、アートに浸る特別な時間を過ごせます。また、雨に濡れた岩や木々が鮮やかさを増す奥入瀬渓流では、霧が漂う中で増水した渓流の迫力や静寂の美しさを堪能できます。さらに、道の駅とわだでは地元食材を使ったグルメや特産品を楽しむことができ、雨の日の観光を彩るひとときが過ごせます。そして、最後は蔦温泉で癒しの温泉浴を楽しみ、雨の日ならではの特別な旅の思い出を作るのはいかがでしょうか。

十和田の人気観光スポットを満喫！

十和田は、自然の美しさと文化的魅力が融合した観光地です。十和田湖や奥入瀬渓流といった定番スポットは四季折々の風景が楽しめ、訪れる人々を魅了します。また、美術館や温泉地、地元の食文化も魅力的で、ゆったりとした時間を過ごせる場所が豊富です。さらに、穴場スポットも点在しており、新たな発見が旅を一層充実させます。ぜひ自分だけのお気に入りを見つけて、十和田ならではの体験を楽しんでください。