柳川には魅力的な観光スポットがたくさん！

柳川市は、水郷の美しい景観と豊かな文化遺産が魅力の観光地です。約930kmにわたる掘割が市内を網目状に巡り、どんこ舟での川下りを楽しむことができ、四季折々の風景が楽しめます。有明海に面しているため、ムツゴロウやワラスボなどの珍しい海産物も豊富です。また、北原白秋ゆかりの風景や、名物の「うなぎのせいろ蒸し」といった郷土料理が味わえるのも大きな魅力です。春の「さげもんめぐり」や夏の「灯り舟」といった季節ごとの行事、そして歴史的な「御花」庭園など、柳川は都会の喧騒から離れ、ゆったりとした時間を過ごせる特別な場所です。

柳川のおすすめ人気観光スポット8選

船頭の巧みな竿さばきで巡る水郷「松月乗船場」

出典；PIXTA

松月乗船場は、柳川の川下り観光の中心地であり、1961年創業の柳川観光開発が運営する歴史ある乗船場です。明治中期の建物が残るこの場所は、北原白秋の詩集『思い出』にも描かれた風情豊かな景観が特徴です。ここから出発するどんこ舟では、船頭による巧みな竿さばきや軽妙なガイド、舟歌が川下りの魅力を一層引き立てます。約70分の旅で、しだれ柳や白壁の街並み、季節の花々を楽しみながら、水門をくぐる体験も味わえます。冬季限定のこたつ舟も人気で、四季折々の柳川の魅力を楽しめる観光スポットです。料金は大人1,700円～1,800円、子供850円～1,000円で、西鉄柳川駅から徒歩5分の便利なアクセスも魅力です。

柳川の味と暮らしが詰まった老舗雑貨店「ムトー商店」

出典：柳川市観光協会

ムトー商店は、柳川の風情を感じさせる雑貨や特産品を豊富に取り揃える老舗店です。有明海産の海苔や加工品をはじめ、柳川らしい雑貨や菓子類が揃い、観光客に人気です。特に「水郷柳川手習帳」と題した手ぬぐいは、北原白秋やムツゴロウなど柳川にゆかりのある13の事物が描かれた一品で、多くの人々に愛されています。また、柳川をモチーフにしたポストカードやクリアファイル、手ぬぐいやマスキングテープなども販売されており、お土産としても好評です。さらに、店内のカフェスペースでは、本格的なコーヒーを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができるため、観光客にも地元の人々にも親しまれています。

創業100年超の和菓子の名店「万榮堂」

万榮堂は、1911年創業の柳川市を代表する老舗和菓子店で、地元の人々に長く愛され続けています。櫛引八幡宮の西参道沿いに位置し、歴史ある街並みと調和した趣深い店舗が魅力です。看板商品である「元祖鶴子まんじゅう」は、地元産の小麦粉を使用し、創業当初から変わらぬ伝統の製法で作られており、その味は芥川賞作家・三浦哲郎氏の作品にも登場するほど。季節ごとの和菓子も取り揃えており、柳川観光のお土産としても人気です。営業時間は11:00からで、売り切れ次第閉店することもあります。月曜定休（祝日の場合は翌日）、不定休もあるため、訪れる際には確認がおすすめです。

柳川藩の歴史と庭園美が息づく「柳川藩主立花邸 御花」

出典；PIXTA

柳川藩主立花邸 御花は、約400年の歴史を誇る柳川藩立花家の邸宅で、現在も藩主の末裔によって運営されている国指定名勝です。約7,000坪の敷地全体が「立花氏庭園」として国の名勝に指定されており、明治43年（1910年）に建てられた伯爵邸と庭園「松濤園」が100年前の姿そのままに保存されています。100畳の大広間からは、鑑賞式庭園「松濤園」の壮大な景観を楽しめ、鹿鳴館様式の「西洋館」や「大広間」など明治期の建築も見どころです。
 
「立花家史料館」では立花家の歴史を伝える展示があり、御花は宿泊や料亭、結婚式場としても利用可能な文化財施設として人気を集めています。元々は江戸時代中期の5代藩主・立花貞俶が家族の住まいとして建てた別邸が始まりで、現在もその歴史を紡ぎ続け、柳川の文化と伝統を今に伝える貴重な観光スポットとなっています。

地元の新鮮野菜が並ぶマルシェ「soil select farm」

出典：@soil_select_farm

soil select farmは、柳川市のいちご農園が運営する人気のマルシェで、地元で栽培された新鮮な野菜や果物を中心に、特にいちごを使った様々な商品が魅力です。5品種のいちご（あまおう、おいCベリー、恋みのり、さがほのか、よつぼし）を使用したスイーツが楽しめ、摘みたての新鮮ないちごを使った「カップいちご」や「あまおうクロワッサンサンド」などが人気です。彩り豊かなお団子やいちご飴など、季節感あふれるスイーツも揃っており、店内のカフェスペースでゆっくりと楽しむことも、テイクアウトで持ち帰ることもできます。
 
また、いちご関連のお土産品も充実しており、例えば「あまおうラーメン」などユニークな商品も販売されています。soil select farmは、柳川藩主立花邸「御花」のすぐ近くに位置し、観光客だけでなく地元の人々にも親しまれているスポットです。営業時間は11:00～16:00、年中無休で営業しており、柳川観光の際に地元の味覚を楽しむためにぜひ立ち寄りたい場所です。

柳川観光の情報収集はここから「柳川市観光情報センター」

出典：柳川市観光協会

柳川市観光情報センターは、観光の拠点として重要な役割を果たしており、観光客にとって便利なアクセスとサービスを提供しています。西鉄柳川駅から徒歩約5分の場所に位置し、柳川の観光パンフレットや地図の配布、観光スポットや宿泊施設の案内が受けられるため、初めて訪れる方にも安心です。
 
また、センターではレンタサイクルの貸し出しも行っており、普通自転車は1日500円、電動アシスト自転車は1日800円で利用可能です。これにより、アクティブに柳川の名所を巡ることができます。特に、沖端川沿いの堤防を通って有明海までサイクリングを楽しむのもおすすめです。
 
さらに、センター内には通年展示されている「さげもん」や、休憩スペースがあり、観光の合間に立ち寄ってリラックスすることもできます。本格コーヒーが楽しめる自販機も設置されており、観光計画を立てながら一息つけるスポットです。柳川観光を効率よく楽しむために、まずはこの観光情報センターを訪れると良いでしょう。

詩人の足跡をたどる癒しスポット「からたち文人の足湯」

出典：柳川市観光協会

からたち文人の足湯は、柳川の文学的遺産を体感できるユニークな観光スポットです。約70人が同時に利用できる広々とした足湯で、北原白秋をはじめとする柳川ゆかりの7人の文人たちの写真やエピソード、作品を紹介するパネルが展示されています。天然の柳川温泉を使用しており、神経痛や冷え性、疲労回復に効果があるとされています。
 
無料で利用できるこの足湯は、営業時間が11:00～15:00で、川下りコース沿いに位置しているため、観光の合間にリラックスできる休憩スポットとして最適です。足湯に浸かりながら、掘割の風景を眺めることができ、柳川の風情を感じつつ、文学の心にも触れることができる特別な場所となっています。

童謡『からたちの花』生まれた場所「北原白秋生家・記念館」

出典；PIXTA

北原白秋生家・記念館は、柳川が誇る詩人・北原白秋の生涯と作品を紹介する貴重な文化施設です。明治期に建てられた生家は福岡県指定の史跡で、特徴的ななまこ壁の外観が印象的です。館内では、白秋の遺品や原稿、写真が展示され、彼の作品を通じて柳川の歴史や文化を深く知ることができます。
 
生家の庭には、白秋の代表作「からたちの花」の題材となったからたちの木が植えられ、秋には黄色い実をつけ、その風情を感じられます。また、記念館では白秋の生涯を5つの時代に分け、直筆原稿や貴重な資料を展示しており、彼の詩の世界に触れることができます。この施設は、柳川の文学的遺産を体感できる重要な観光スポットとして、訪れる価値があります。

柳川観光のベストシーズンは？

柳川観光は四季を通して楽しむことができ、それぞれの季節に独自の魅力があります。春（3月〜5月）は、桜や菜の花が咲き誇り、「柳川雛祭り さげもんめぐり」やおひな様水上パレードが見どころです。夏（6月〜8月）には、ハナショウブの群生地巡りが人気で、7月中旬から9月初旬には夜の「灯り舟」が運航され、幻想的な体験が楽しめます。秋（9月〜11月）には美しい紅葉と、11月初旬に開催される「白秋祭水上パレード」が柳川の風情を引き立てます。冬（12月〜2月）は、こたつ舟が運行され、温かい飲み物を片手に冬ならではの景色を楽しめます。
 
観光客が少なく、気候が穏やかな春と秋が特におすすめですが、各季節に合わせたイベントや景観を目的に訪れるのも良いでしょう。川下りは一年を通して楽しめるため、いつ訪れても新たな発見がある柳川の魅力を存分に堪能できます。

柳川観光のモデルコース

このコースは、柳川の主要な観光スポットを効率よく巡れるように設計しています。川下りで水郷の雰囲気を満喫し、名物のうなぎを味わい、歴史的建造物や文化施設を訪れることで、柳川の魅力を存分に体験できます。

柳川観光は雨の日どうする？

柳川の雨の日観光は、独特の風情を楽しむ絶好の機会です。雨天でも快適に楽しめる観光スポットや活動が豊富にあります。
 
川下りは雨の日だからこそ特別な魅力を発揮します。船には屋根がついており、雨具も用意されているため、濡れる心配なく楽しめます。雨に煙る水面や静かな雰囲気は、晴れの日とは異なる趣深い景色を提供してくれます。
 
立花家史料館や北原白秋記念館は、雨の日におすすめの屋内施設です。立花家史料館では柳川藩の歴史を深く学べ、北原白秋記念館では白秋の生涯と作品を通して柳川の文化に触れられます。どちらも静かで落ち着いた時間を過ごすのに最適です。
 
からたち文人の足湯では、温かい足湯に浸かりながら、文人たちの作品に触れ、雨の中のひとときをゆっくりと過ごせます。
 
さらに、雨の日には地元の和菓子店や雑貨店巡りもおすすめです。万榮堂やムトー商店では、柳川の味と文化を感じながら、甘いものや特産品を楽しむことができます。雨の日の柳川は、しっとりとした風情を満喫できる特別な体験となるでしょう。

柳川の人気観光スポットを満喫！

柳川の魅力を存分に楽しむためには、定番の観光スポットだけでなく、地元ならではの隠れた名所も巡ることがおすすめです。川下りや美しい庭園、歴史的建造物など、多様な体験ができる柳川は、四季折々の風景を楽しめる点も魅力の一つ。訪れる季節によって異なる景観を堪能でき、ゆったりとした時間を過ごすことができます。美味しいグルメも楽しめるため、家族や友人、カップルで訪れてみてください。