福島には魅力的なお土産がいっぱい！

福島のお土産は、自然豊かな土地と深い伝統文化が織りなす多彩なラインナップが魅力です。中でも、バター生地でミルク味のあんを包んだ銘菓「ままどおる」は、50年以上愛され続ける福島の定番土産。その他にも「エキソンパイ」や「じゃんがら」、「いもくり佐太郎」など、地元で人気の銘菓がそろっています。また、福島産の桃を使った加工品や、ラーメン好きにはたまらない「喜多方ラーメン」、さらには日本酒といった特産品も外せません。さらに、赤べこや起き上がり小法師、会津塗といった伝統工芸品は、福島ならではの文化を感じられる一品です。地元の人々にも愛されるこれらのお土産は、旅の思い出を形にし、大切な人への贈り物としても喜ばれること間違いありません。福島を訪れた際には、ぜひその魅力を詰め込んだ一品を見つけてみてください。

福島のおすすめお土産9選

福島県民のソウルドリンクがスイーツに変身「酪王カフェオレ」

出典：酪王協同乳業株式会社

福島県民に愛され続ける「酪王カフェオレ」は、1976年の発売以来、そのまろやかで甘すぎない味わいが多くの人々を魅了してきたロングセラー飲料です。50%以上の生乳を使用し、香り高いコーヒーとの絶妙なバランスが特徴のこの飲み物は、近年ではスイーツにも展開され、さらに注目を集めています。中でも、濃厚な味わいをクッキーで再現した「酪王カフェオレサブレ」や、2016年の発売以来人気で品薄になることもある「酪王カフェオレアイスクリーム」、洋菓子店とのコラボで生まれた本格スイーツ「酪王カフェオレエクレア」、手軽に楽しめる「酪王カフェオレキャンディー」など、多彩なラインナップがそろっています。これらのスイーツは福島県内の主要駅やサービスエリア、観光施設などで購入可能。福島旅行の思い出としてはもちろん、贈り物にも喜ばれる一品です。

創業170年の伝統が生んだ日本三大饅頭「柏屋薄皮饅頭」

出典：柏屋

「柏屋薄皮饅頭」は、1852年に福島県郡山市で誕生し、日本三大饅頭の一つとして広く知られる銘菓です。創業者の本名善兵衛が「病には薬が必要なように、健やかな者には心の和みが必要」という思いを込めて考案しました。その特徴は、厳選された小豆を使用した自家製餡を、黒糖風味の薄い皮で包んだ独特の製法にあります。餡と皮の比率が4.5対1という餡の多さも魅力で、こしあんとつぶあんの2種類が用意されています。
 
創業当初は白い饅頭でしたが、戦後の砂糖不足を契機に黒糖を使用し、現在の茶色い姿に進化。年間1300万個以上を売り上げ、福島県内外で愛されています。また、柏屋は「暖簾は革新」という家訓のもと、170年以上にわたり伝統を守りながらも時代に合わせた変革を続けています。「柏屋薄皮饅頭」は、福島の歴史と文化を感じられる一品として、旅のお土産にもぴったりです。

会津の職人技が生んだ芸術的和菓子「Fly Me to The Moon 羊羹ファンタジア」

出典：会津長門屋

「Fly Me to The Moon 羊羹ファンタジア」は、会津長門屋が伝統と革新を融合させて生み出した芸術的な和菓子です。一切れごとに三日月から満月へと移り変わる青い鳥の姿が現れる独創的なデザインは、見る者の心を魅了します。シャンパン風味の錦玉羹を小豆羊羹でサンドし、中にはレモン羊羹で作られた鳥と月が浮かぶという細部へのこだわりが光ります。さらに、上にはクランベリーや国産の鬼クルミ、レーズンがトッピングされ、6層の贅沢な味わいが楽しめます。
 
2017年にグッドデザイン賞を受賞し、紅茶やワインとの相性も抜群で、幅広い層から注目を集めています。また、パッケージには福島県浪江町出身の日本画家・舛田玲香さんの描き下ろしイラストが採用され、視覚的な美しさも魅力の一つです。
 
この羊羹は、東日本大震災後の風評被害を乗り越える象徴として開発され、会津の伝統的な和菓子製法を守りつつ、現代的なアプローチで若い世代や外国人にも親しまれる新しい形の和菓子として広がりを見せています。

昔ながらの製法で作る須賀川の甘い誘惑「くまたぱん」

出典：kumatapan.com

「くまたぱん」は、福島県須賀川市の名物菓子として、昭和27年の誕生以来、多くの人々に愛されている甘い誘惑です。黒糖水を混ぜ込んだ小麦粉の生地にこしあんを包み、小判型に成形して焼き上げた後、砂糖をまぶすという素朴で昔ながらの製法が魅力。その日の気温や湿度に合わせて黒糖の量を調整し、ふっくらと仕上げる職人技が光ります。
 
外はサクサク、中はしっとりとした食感が特徴で、黒糖の香ばしさとあんこの優しい甘さが絶妙にマッチ。通常版の砂糖がまぶされたものと、砂糖なしの2種類があり、好みに応じて楽しめます。また、全国菓子大博覧会で名誉金賞を受賞した実績もあり、その美味しさは折り紙付きです。
 
須賀川市民にとってはソウルフードともいえる存在で、地元の味として親しまれています。濃い緑茶やコーヒーとの相性も良く、福島旅行のお土産や贈り物としても人気の一品です。素朴ながらも奥深い味わいの「くまたぱん」で、福島の魅力をぜひ味わってみてください。

東北の伝統が息づく滋養豊かな銘菓「くるみゆべし」

出典：かんのや

くるみゆべしは、東北地方、特に福島県や山形県で古くから親しまれてきた伝統的な和菓子です。もち米粉を主原料とし、香ばしいくるみやごまなどの栄養価の高い食材を練り込んで作られます。柚子を使用する代わりにくるみを用いるのは、東北地方で柚子の栽培が盛んではなかったことが一因とされています。
 
特徴は、もっちりとした柔らかな食感と、くるみのザクザクとした食感の絶妙なコントラスト。醤油や黒砂糖で味付けされた甘じょっぱい風味がクセになる味わいです。また、くるみに豊富に含まれるビタミンや脂肪酸が健康にも良いとされています。
 
くるみゆべしは、かつて東北の厳しい冬を乗り越えるための栄養価の高い保存食として発展し、現在では地域を代表する銘菓として全国的に知られています。お茶請けやお土産としてだけでなく、お酒のおつまみとしても楽しめる万能な和菓子です。福島を訪れた際には、ぜひその素朴で奥深い味わいを堪能してみてください。

和と洋の絶妙なハーモニー「凍天」

出典：凍天

凍天（しみてん）は、福島県の伝統的な保存食「凍み餅」を現代風にアレンジした独特のお菓子です。凍み餅をドーナツ生地で包んで揚げたもので、外はカリッと、中はふわふわの生地、その中にモチモチとした凍み餅が絶妙なハーモニーを奏でます。和と洋の要素が見事に融合した味わいは、多くの人々を魅了しています。
 
原材料には、うるち米粉やもち米、ヨモギ、小麦粉などが使用され、素朴ながらも深い味わいを実現。価格は1個220円（税込）と手頃で、通常の凍天のほか、あんこを入れた「あんこ凍天」も人気です。お茶やコーヒーとの相性が良く、冷めても美味しいのが特徴です。
 
2019年に一度製造が中止されるも、地元の声に応えて2020年9月に復活。福島駅西口のピボット福島店、伊達工場店、いわき・ら・ら・ミュウ店などで購入できます。福島の伝統と創意工夫が詰まった「凍天」は、お土産や贈り物としても注目される逸品です。

災害除けの願いが込められた柳津の銘菓「あわまんじゅう」

出典：koike-manjyu.com

柳津町の名物「あわまんじゅう」は、約180年前に誕生した歴史深い伝統菓子です。粟ともち米を混ぜた黄色い生地でこしあんを包み、蒸し上げる独特の製法が特徴で、もちもちとした食感と粟のプチプチ感が楽しめます。その由来は、1818年に柳津町の円蔵寺が大火に見舞われた際、住職が「もう二度とこのような災難に“あわ”ないように」との願いを込めて考案したものとされています。
 
賞味期限は2～3日と短く、蒸したてのフレッシュな状態が最も美味しいとされる「あわまんじゅう」。柳津町内の複数の和菓子店で製造販売されており、各店舗ごとに少しずつ異なる味わいを食べ比べるのも楽しみの一つです。地元産の粟やもち米、国産小豆など厳選された素材を使用することで、素朴ながらも奥深い味わいを実現しています。
 
柳津町の歴史と人々の願いが込められた「あわまんじゅう」は、福島旅行のお土産としてぴったりの一品。福島の伝統文化と風味を感じさせる特別な和菓子として、多くの人々に親しまれています。

8種の味わいで楽しむ郡山の逸品「家伝ゆべし」

出典：かんのや

郡山市の老舗菓子店「かんのや」が誇る「家伝ゆべし」は、福島県を代表する銘菓として広く知られています。鶴が翼を広げた姿を模した独特の形状が特徴で、もちもちとした生地にこしあんが包まれた、見た目も味わいも上品な和菓子です。その伝統的な味わいに加え、8種類ものバリエーションが揃い、多彩な楽しみ方ができるのが魅力です。
 
定番の「家伝ゆべし」は、ほのかな醤油の香りとケシの実のプチプチした食感が特徴的で、昔ながらの味わいを堪能できます。また、「家伝くるみゆべし」は柔らかな生地に香ばしいくるみが加わり、幅広い層に人気の一品です。他にも、ごまゆべし、抹茶ゆべし、あん入りゆべしなど、好みに合わせて選べるバリエーションが充実しています。
 
一つひとつ丁寧に手作りされ、個包装されているため日持ちが良く、お土産や贈り物にも最適です。福島県内の直営店や百貨店、サービスエリアなどで購入可能で、郡山の伝統と職人技が詰まった「家伝ゆべし」は、福島の魅力を伝える逸品として多くの人々に愛されています。

いわきの伝統が息づく超熟漬物「長久保のしそ巻」

出典：長久保食品

「長久保のしそ巻」は、福島県いわき市を代表する伝統的な漬物で、昭和9年の創業以来80年以上にわたり受け継がれてきた逸品です。約7cmの拍子木状に手切りされた国産大根を、広げたしその葉で丁寧に巻き、本醸造醤油に三度漬けして仕上げられるこの漬物は、素材と手作りの技が生み出す独特の味わいが魅力です。
 
特徴的なのは、秋に収穫した国産大根を約1年間塩漬けし、自然に黄色くなるまで熟成させるという素材へのこだわり。熟練の職人による手作業で、大根の切り出しやしその葉の処理、巻き作業が行われるため、品質の高い仕上がりを実現しています。その味わいは、沢庵漬けのカリッとした食感と紫蘇の爽やかな香りが絶妙に調和し、どこか懐かしさを感じさせるものです。
 
「長久保のしそ巻」は、ご飯のお供やお弁当のおかず、お酒のおつまみとしても相性抜群。地元いわき市の食文化を象徴する一品として、地元住民だけでなく全国的にも多くの人々に愛されています。いわきを訪れた際には、ぜひその素朴で奥深い味わいを体験してみてください。

福島に行ったらお土産を買って帰ろう！

福島のお土産12選をご紹介しましたが、いかがでしたか？福島ならではの味わいや伝統、そして心温まる逸品がそろっているのが魅力です。旅の思い出を彩るお菓子や食品、日常を豊かにする雑貨など、どれも手に取るたびに福島の風景や人々の温かさがよみがえります。ぜひ次回の旅では、この記事を参考にしてお気に入りのお土産を見つけてみてください。そして、福島の魅力を大切な人たちと分かち合ってみてはいかがでしょうか？旅の楽しさがきっと広がりますよ。