宇都宮には美味しいご当地グルメや名物がいっぱい！

宇都宮は餃子だけでなく、多彩な名物グルメが楽しめる街です。宇都宮焼きそばは太麺にキャベツやイカが入った地元のソウルフードで、市内に約20軒の専門店があります。また、塩豆大福は餡と塩味のバランスが絶妙な和菓子として人気があり、かりまんは揚げた黒糖饅頭にきな粉をまぶした甘味グルメです。さらに、栃木県の名産品であるかんぴょうや、いちごの新品種「スカイベリー」なども宇都宮の魅力的な食文化を彩っています。これらの多様な名物は、地元の食材や伝統を活かした独自の味わいを提供し、訪れる人々を楽しませています。

宇都宮のおすすめ名物8選

餃子の聖地で味わう王道の一品「宇都宮餃子」

出典；PIXTA

宇都宮餃子は、野菜を多く使用し、肉とニンニクを控えめにした独特の味わいが特徴です。戦後、中国東北部からの引揚者が現地で覚えた餃子を広めたことがきっかけとされ、地元の食材が豊富だったことも普及の一因となりました。宇都宮市内には約200店舗の餃子店があり、各店舗で独自の味や調理法を楽しむことができます。人気店の「みんみん」や「正嗣」、「香蘭」などは地元民にも愛される老舗で、焼き餃子、水餃子、揚げ餃子など多彩な種類を提供しています。宇都宮餃子は1993年に商標登録され、現在では「宇都宮餃子会」に約80店舗が加盟し、ブランド力を高めています。餃子のテーマパーク「来らっせ」では、複数の人気店の味を一度に楽しむことができ、観光客にも人気です。

B級グルメの隠れた名物「宇都宮焼きそば」

出典；PIXTA

宇都宮焼きそばは、餃子に次ぐ宇都宮のB級グルメとして人気を集めています。その特徴は、もちもちとした太麺と後がけソースにあります。麺は一度蒸し焼きにした後、鉄板で炒めることで独特の食感が生まれます。具材はキャベツやイカなどのほか、目玉焼きやハムをトッピングすることも多く、自分好みにカスタマイズできるのが魅力です。宇都宮市内には約50店舗の焼きそば専門店があり、それぞれが独自の味を競い合っています。中でも「石田屋やきそば店」は1952年創業の老舗として知られ、宇都宮焼きそばの元祖とされています。

日本一のバーテンダーが集う「宇都宮カクテル」

宇都宮は「カクテルの街」として全国的に知られており、その評価は銀座に匹敵するほどです。1987年から1990年にかけて、宇都宮のバーテンダーが全国バーテンダー技能競技大会で4年連続優勝を果たし、12年間で6人もの優勝者を輩出したことがきっかけとなりました。この高い技術力により、優秀なバーテンダーを目指す若者たちが全国から宇都宮に集まるようになりました。
 
1999年には「宇都宮カクテル倶楽部」が発足し、現在約30店舗のバーが加盟しています。市内には100店舗以上のバーがあり、カクテル世界大会の日本代表経験者や全国大会優勝者が在籍する店舗も少なくありません。これらのバーでは、季節のフルーツを使用した創作カクテルや、珍しい銘柄のウイスキーなど、多彩なドリンクを楽しむことができます。宇都宮のバーテンダーたちは、技術の向上と独自のカクテル文化の発展に尽力し続けており、「カクテルの街」としての名声を高め続けています。

カリッと香ばしい郷土の揚げ物「かぶと揚げ」

かぶと揚げは、宇都宮を代表する郷土料理の一つで、1963年に「みよしや」で誕生しました。ひな鶏の上半身を手羽がついたまま唐揚げにした独特のフォルムが特徴で、その名前は二つ並べると兜のような形になることに由来します。脂がのった手羽からあっさり味のささみ、食感のいい軟骨まで、部位によって食べ比べができる魅力があります。宇都宮市民の間では、クリスマスの定番料理としても親しまれており、「みよしや」では12月23日から25日の3日間で約3,000個ものかぶと揚げが売れるほどの人気です。カリッとした衣と中のジューシーな肉質が絶妙なバランスを生み出し、宇都宮のソウルフードとして地元の人々に愛され続けています。

和牛のブランド、極上の味わい「宇都宮牛」

宇都宮牛は、1972年に全国で10番目の銘柄牛として誕生した栃木県宇都宮市の誇るブランド和牛です。黒毛和種の中でも、日本食肉格付協会による枝肉格付で肉質等級3・4・5等級のものだけが宇都宮牛として認定されます。緑豊かな大地で一頭一頭丁寧に育てられ、宇都宮産の藁や特別にブレンドされた穀物を餌として与えることで、赤身にも脂が入る柔らかい肉質と脂身の甘さが特徴となっています。1980年には日本一の高値で取引されるなど、その品質は折り紙付きです。宇都宮牛協会に所属する生産者たちの確かな飼育技術と情熱により、食べた人を笑顔にする絶品の黒毛和牛として、地元はもとより全国的にも高い評価を得ています。

甘くてジューシーな春の女王「とちおとめ」

出典；PIXTA

とちおとめは、栃木県農業試験場で育成され、1996年に品種登録されたイチゴの品種です。糖度が高くほどよい酸味があり、果汁も豊富で日持ちがよいのが特徴です。円錐形の大きめの果実は鮮やかな赤色で光沢があり、果肉も中まで赤く染まります。「久留米49号」と「栃の峰」を親として、それまで主流だった「女峰」よりも大きくて食味のよい品種を目指して開発されました。
 
とちおとめは東日本でシェア1位を獲得し、長年にわたって親しまれています。その人気と品質の高さから、栃木県の代表的な特産品となっており、宇都宮の名物グルメの一つとしても知られています。春の訪れを告げる果実として、4月から5月頃が最もおいしい季節とされ、その甘くてジューシーな味わいは多くの人々に愛されています。

インスタ映え抜群！彩り豊かな「パレットのフルーツサンド」

出典；PIXTA

フルーツダイニングパレットは、宇都宮で人気のカフェとして知られ、特にそのフルーツサンドは絶品として評判です。1976年の創業以来、地域の人々に愛され続けている老舗店で、上質な生クリームとフレッシュなフルーツを贅沢に使用したフルーツサンドが看板メニューとなっています。
 
パレットのフルーツサンドは、ふわふわのパンと厳選されたフルーツ、たっぷりの生クリームが絶妙なバランスで組み合わされ、見た目も鮮やかで美しいのが特徴です。いちごサンドやミックスフルーツサンドなど、季節に応じて様々な種類が用意され、その時々の最も美味しい状態のフルーツを使用しています。これらのフルーツサンドは、その見た目の華やかさからインスタグラム映えする人気メニューとなっており、お土産やギフトとしても重宝されています。

懐かしさと新鮮さが融合「レモン牛乳」

レモン牛乳は、栃木県、特に宇都宮市で長年愛され続けている独特の乳飲料です。戦後まもなく誕生し、甘くて爽やかな味わいで地元の人々に親しまれてきました。主に「関東・栃木レモン」と「針谷・おいしいレモン」の2大ブランドがあり、それぞれ栃木乳業と針谷乳業が製造しています。レモン色の見た目が特徴的で、実際にはレモン果汁は含まれていませんが、レモン香料によって爽やかな風味が付けられています。2004年に一度製造中止となりましたが、多くの人々の要望により翌年に復活を果たし、現在では県外でも人気を集める栃木の名物飲料となっています。

宇都宮の名物を求めて旅に出よう！

宇都宮は「餃子の街」として全国的に有名ですが、それ以外にも多彩な名物があります。ご当地グルメの「宇都宮餃子」はもちろん、お土産には「栃木レモン牛乳」を使ったスイーツや「とちおとめ」の甘酸っぱい味わいが詰まったお菓子も人気です。観光と一緒に、地元の味覚を存分に楽しめるのが魅力です。旅の思い出として、自分や家族、友人へのお土産に宇都宮の名物をぜひ選んでみてください。宇都宮の味覚が、あなたの旅をさらに豊かに彩ってくれるでしょう。