直島には魅力的な観光スポットがたくさん！

直島の魅力は、現代アートと瀬戸内海の自然が融合した独特の景観にあり、安藤忠雄設計の美術館や草間彌生の巨大かぼちゃなどの有名なアート作品に加え、古い町並みと現代アートの調和、瀬戸内海の美しい自然、地元との交流を促す家プロジェクト、アート体験型の銭湯や宿泊施設、新鮮な海の幸の郷土料理などが絶妙に調和し、訪れる人々に非日常的な体験と癒しを提供しています。

直島のおすすめ人気観光スポット10選

地下に広がる芸術空間「地中美術館」

出典：ベネッセアートサイト直島

地中美術館は、瀬戸内海の美しい景観を損なわないよう建物の大部分が地下に埋設されており、安藤忠雄の設計によって地下でありながら自然光を巧みに取り入れた空間が特徴的です。クロード・モネの「睡蓮」連作を展示する専用空間やジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの恒久インスタレーション、モネのジヴェルニーの庭を模した「地中の庭」、瀬戸内海を一望できるカフェなど、アート、建築、自然が一体となった体験を提供し、訪れる人々に「自然と人間との関係」を考える機会を与えています。

町家がアートに変身「家プロジェクト」

出典：Wikipedia

「家プロジェクト」は直島の本村地区で展開されるアートプロジェクトで、空き家となった古い民家や倉庫を改修し、建物全体をアート作品として蘇らせています。7軒の建物が公開され、宮島達男の「Sea of Time ’98」や内藤礼の「このことを」など、異なるアーティストによる作品が展示されており、地域住民の生活圏内にアートが配置されることで訪問者と地元の交流を促進しています。伝統的な建築技術と現代アートが融合したこのプロジェクトは、地域の活性化と文化的価値の創造を目指し、直島の魅力を高める重要な要素となっています。

入浴しながらアートを楽しむ「直島銭湯」

出典：ベネッセアートサイト直島

島銭湯「I♥湯」は、アーティスト大竹伸朗が手がけた独特の美術施設で、実際に入浴しながらアートを体験できる場所です。外観から内装、浴槽、風呂絵、モザイク画まで大竹伸朗の世界観が反映され、浴室中央にある象の彫刻「サダコ」が印象的です。また、島民と来訪者の交流の場としても機能し、大竹伸朗デザインのオリジナルグッズも販売しています。ここではアートを全身で体感しながら、直島の日常生活や文化に触れることができる独特の空間を提供しています。

海辺に佇む巨大な水玉「赤かぼちゃ・黄かぼちゃ」

出典：瀬戸内国際芸術祭2022

直島の象徴的なアート作品である草間彌生の「赤かぼちゃ」と「黄かぼちゃ」は、島の玄関口である宮浦港と美術館エリアに設置されています。「赤かぼちゃ」は高さ4m、幅7mの赤と黒の水玉模様が特徴で、内部が空洞で中に入って写真撮影が可能です。一方、「黄かぼちゃ」は瀬戸内海を背景に黄色と黒の水玉模様が映え、天候や時間帯によってその雰囲気が変わります。どちらも草間彌生の代表的な水玉模様が特徴で、観光客に人気の写真スポットです。

アートと宿泊が融合「ベネッセハウスミュージアム」

出典：ベネッセアートサイト直島

ベネッセハウスミュージアムは、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに1992年に開館した、美術館とホテルが一体となった独特の施設です。安藤忠雄の設計による建築は、瀬戸内海の自然と調和しながら、現代アートを全身で体感できる空間を提供しています。4つの宿泊棟（ミュージアム、オーバル、パーク、ビーチ）にそれぞれ異なるアート作品が展示され、宿泊者限定の「Art Dialog in the Room」プログラムにより対話型の作品鑑賞体験も可能です。館内や周辺には須田悦弘、リチャード・ロング、草間彌生などの作品が点在し、レストランやスパなどの施設も併設されており、瀬戸内の自然と現代アートを同時に楽しめる総合的な滞在体験を提供しています。

建築家の魅力を凝縮「ANDO MUSEUM」

出典：瀬戸内国際芸術祭2022

ANDO MUSEUMは、安藤忠雄の設計哲学が凝縮された空間で、築約100年の木造民家を改築し、内部にコンクリートの構造体を挿入することで過去と現在、伝統と革新が融合した独特の建築体験を提供しています。外観は周囲と調和した木造民家を保持し、内部は打ち放しコンクリートの現代的空間が広がり、12度に傾斜した壁面が自然光を柔らかく反射します。館内には安藤忠雄の活動や直島の歴史に関する写真やスケッチ、模型が展示され、建築そのものが作品として、訪れる人々に安藤忠雄の建築理念と直島の歴史を体感させる貴重な場となっています。

28番目の島を表現「直島パヴィリオン」

出典：瀬戸内国際芸術祭2022

直島パヴィリオンは、建築家・藤本壮介が設計した独特の構造物で、直島の玄関口である宮浦港のそばに位置しています。「28番目の島」というコンセプトで制作され、約250枚の三角形のステンレス製メッシュで構成されています。浮遊感のある造形が「浮島現象」をイメージしており、内部に入ると地上から浮かぶ感覚を体験できます。夜はライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しめ、青空に浮かぶ白い雲のような外観も印象的です。直島パヴィリオンは、アートと建築の融合を体現し、エコアイランドとしての直島の取り組みを象徴する作品として注目されています。

瀬戸内の絶景を楽しむ「直島ふるさと海の家 つつじ荘」

出典：公式サイト

直島ふるさと海の家 つつじ荘は、瀬戸内海国立公園の海岸線に位置する宿泊施設で、建築家・石井和紘による「つつじ荘」エリアと2006年に開設された「パオ」エリアで構成されています。和室コテージ、トレーラーハウス、モンゴルのテント・パオの3タイプの宿泊施設を提供し、目の前に広がる瀬戸内海の絶景を楽しめます。併設されたカフェと広場でゆったりと過ごすことができ、海沿いに並ぶパオは海外にいるような雰囲気を醸し出します。つつじ荘は、地域の人々と訪れる人々をつなぐ”別天地”として機能し、瀬戸内海の自然と現代的なデザインが融合した非日常的な宿泊体験を提供しています。

自然と調和する静寂の空間「李禹煥美術館」

出典：ベネッセアートサイト直島

李禹煥美術館は、アーティスト李禹煥と建築家安藤忠雄のコラボレーションによって2010年に開館した、直島の自然と調和する静謐な空間です。海と山に囲まれた谷間に位置し、半地下構造で自然光を巧みに取り入れた展示空間が特徴的です。1970年代から現在までの李禹煥の絵画・彫刻作品を展示し、「柱の広場」と呼ばれる18.5メートルの柱が立ち並ぶ前庭や自然石と鉄板を組み合わせた屋外彫刻も見どころです。建築と作品が呼応することで静寂さとダイナミズムを感じさせ、自然・建築・アートが一体となった体験を通じて静かな思索の時間を提供しています。

島の玄関口で情報収集「海の駅なおしま」

出典；PIXTA

海の駅「なおしま」は、直島の玄関口として訪れる人々を迎える重要な施設で、建築家ユニット「SANAA」の妹島和世と西沢立衛が設計し、2006年に開設されました。3,600㎡の大きな屋根が敷地を覆い、フェリー船体や利用客との一体感を演出し、ガラスの壁によって空間の広がりを感じさせる開放的な設計が特徴です。カフェや待合スペース、観光案内所、イベントホールを備え、多機能施設として機能し、観光情報の提供やマリンイベント、朝市の開催場所としても活用されています。海の駅「なおしま」は、直島の第一印象を形作り、訪れる人々に島の魅力を伝える起点となっています。

直島観光のベストシーズンは？

直島観光のベストシーズンは、穏やかな気候で屋外アートの鑑賞に適した5月から6月、そして9月から11月です。この時期は観光客も比較的少なく、ゆったりとアート作品や瀬戸内海の美しい景色を楽しむことができます。特に5月から6月は暖かく過ごしやすいオフシーズンで、静かな環境でアートの世界観に浸ることができます。一方、夏季や冬季は気候が厳しいため避けたほうがよく、瀬戸内国際芸術祭の開催時期は混雑が予想されるため、静かに楽しみたい方にはおすすめしません。直島の魅力を最大限に楽しむためには、気候や混雑状況を考慮して自分のペースで訪れることが大切です。

直島観光のモデルコース

このコースでは、直島の主要なアート施設を巡りながら、島の自然や雰囲気も楽しむことができます123。地中美術館やベネッセハウスミュージアムでは世界的に有名なアート作品を鑑賞し、本村地区では古い町並みと現代アートの融合を体験できます45。最後に直島銭湯「I♥湯」でリラックスして、1日の締めくくりに夕日と共に草間彌生の「黄かぼちゃ」を見学するのがおすすめです78。

直島観光は雨の日どうする？

直島は雨の日でも楽しめる観光地で、多くの主要なアート施設が屋内にあるため、天候に左右されずに鑑賞を続けることができます。地中美術館や家プロジェクトなど屋内展示が充実しており、雨の日ならではの幻想的な風景や、赤かぼちゃに映る水たまりの反射なども見どころです。また、直島銭湯「I♥湯」は雨の日に特におすすめで、リラックスしながらアートを体験できます。レンタカーや電動アシスト自転車を利用することで、雨天でも快適に移動可能です。雨の日は観光客が少ないため、人気スポットをゆっくりと楽しむことができ、普段とは異なる直島の魅力を発見するチャンスでもあります。

直島の人気観光スポットを満喫！

直島には芸術と自然が融合した魅力的な観光スポットが数多く存在します。美術館や野外アート作品を巡る体験は、日常の喧騒を忘れさせてくれる特別な時間を提供してくれます。アート好きはもちろん、家族やカップルでも楽しめる多彩な見どころが詰まった直島。ぜひ次回の旅行の候補に加えて、島全体がアートで彩られたこの素晴らしい場所を訪れてみてください。